

ご存知のように、喫煙は人体に悪影響を及ぼし、病気による死亡率を著しく高めます。また、タバコを吸っている本人ばかりでなく、間接的にタバコの煙を吸ってしまう(受動喫煙といいます)人にまで影響を及ぼします。女性では流産、死産の危険性が高くなります。
▼ 健康保険が使えます
禁煙治療には健康保険が使えます。
ただし、以下のような条件を満たすことが必要です。
- 直ちに禁煙することを希望している。
- ニコチン依存症と診断されている
- 喫煙指数(ブリンクマン指数=1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上。
- 禁煙治療に対し文書で同意している。
※上記の条件にあてはまらない場合でも、自由診療で禁煙治療が行えます。
▼ 禁煙補助薬
禁煙補助薬には貼り薬と飲み薬の2タイプがあります。
また、ガムのタイプもあります。

① ニコチンパッチ(ニコチンネルTTS)
ニコチンを含んだ貼り薬です。
- 禁煙に伴う離脱症状、切望感を軽くします。
- 1日1回朝に腕などに貼ります。
- 普通は8週間使います。
簡単ですが、血液中のニコチンを増やすお薬です。タバコを吸うとニコチン濃度が上がります。

② 経口禁煙補助薬(チャンピックス)
ニコチンを含まない飲み薬です。
- 禁煙に伴う離脱症状、切望感を軽くします。
- 喫煙による満足感を減らして止めやすくします。
- 1週間までは徐々に増やしていきます。
- 普通は12週間使います。

③ 二コレット
ニコチンを含んだガムです。
- 血液中のニコチン濃度をあげて、禁断症状を和らげます。
- 保険適応はありません、自費治療となります。
- ニコチンパッチと併用することもあります。
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